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「売れなさそうな」期限切れドメインが高値で落札される理由 ― 狙いはSEO

  • グローバルドメインニュース
  • 2026/09/28


登録期限が切れて手放されたドメインは、NameJetやSnapNamesといったオークションサイトで再び売りに出されます。その中には、名前だけを見ると「誰が欲しがるの?」と思えるドメインが、数千〜数万米ドルで落札されているものがあります。米ドメイン業界ニュースサイトのDomain Name Wireが、2026年6月に落札された期限切れドメインを調べたところ、高値の理由は名前の良さではなくSEO(検索エンジン対策)上の価値にあることが分かりました。

ドメイン 落札価格 元の用途 → 現在
ComicShopLocator.com24,001ドルコミック専門店の検索サイト → コミック・アニメ・eスポーツ情報サイト
3dmekanlar.com5,001ドル史跡を3Dで見られるトルコ語サイト → ほぼ元どおりに復元
FIPA.org3,800ドルAI関連の標準化団体 → ノルウェー向けカジノのページ
BonnevilleRacing.com3,220ドルソルトフラットでの速度記録レースの情報 → タイ向けカジノサイト
SkinTour.com3,015ドルアクセスのあったサイト → 過去の保存データから再構築したが、表示に2分以上かかる状態
RallyLights.com2,477ドル2001年創業のライト販売店 → 上記のカジノサイトへ転送

期限切れドメインには、以前のサイトが集めた「被リンク」(他サイトからのリンク)や検索エンジンからの評価が残っていることがあります。これを引き継げば、新しくサイトを立ち上げるよりも早く検索結果の上位に表示される可能性があるため、中身とは関係なく高値が付くのです。

記事によると、こうした高値の落札ドメインの多くは、オンラインカジノなどへ誘導する「iGamingアフィリエイト」サイトに作り替えられています。たとえば、RallyLights.comとBonnevilleRacing.comは同じ買い手が落札し、どちらもタイ向けのカジノサイトになりました。FIPA.orgも、Wikipedia、GitHub、W3C、MIT、スタンフォード大学などから価値の高いリンクを集めていたにもかかわらず、今はノルウェー向けのカジノのページになっています。ただし、元の内容と関係のないサイトに作り替えると、Googleに不自然だと判断されやすく、順位は次第に下がっていくと記事は見ています。

一方、最高額のComicShopLocator.comは例外的な成功例です。米国の大手コミック卸会社の経営破綻を受けて2026年5月にサイトが止まっていましたが、新しい所有者がコミックやアニメ、eスポーツの情報サイトとして作り直しました。その結果、検索からの訪問者は月450人から約12,000人に増え、全体では月10万人近くが訪れるサイトになっています。

企業や団体にとっては、使わなくなったドメインを手放すと、第三者に取得されてまったく別の目的に使われるおそれがあるということでもあります。特に、長く運営してきたサイトのドメインは、思わぬ高値で狙われることがあります。更新忘れによる失効を防ぐには、ドメイン自動更新機能の利用が有効です。

■ニュース引用元
・Why these “bad” domains sold for big bucks


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